
1、 企業のリスク予防の視点
![]() そうであれば、生産の過程で起こるケガや事故、当然その責任はケガをした本人のみならず上司の管理者の責任が問われることになります。勿論、最終的には工場長、会社の代表者の責任になります。 |
2、 リスクアセスメントの主な効果
1.リスクに対する認識の共有
2.本質安全化を主眼とした技術的対策への取り組み
3.安全衛生対策の合理的な優先順位付け
4.費用対効果の合理的な対策
3、企業のコンプライアンス(法令遵守)の視点
労働安全衛生法によるリスクアセスメントの位置づけ
•安全衛生法第28条の2 第1項 事業者は、(略)危険性又は有害性等を調査し、その結果に基づいて、(略)労働者の危険又は健康障害を防止するため必要な措置を講ずるように努めなければならない。(略) •安全衛生法第28条の2 第2項 厚生労働大臣は、(略)前項の措置に関して、(略)必要な指針を公表するものとする。 |
4、 リスクアセスメントの意味
・即ち、リスクアセスメントとは
・「事故や病気の発生原因のもとを探し出し、どのくらいのリスクがあるかを見極め、災害になった場合の被害の大きさ、あるいは災害や病気になる確率を評価して、どの機械器具の改善あるいは作業手順を変えたならば、リスクがより小さくなるのかを判断し、改善の優先順位をつけて是正措置を実施していくこと」(労働調査会『すぐに使えるリスクアセスメントの進め方』) |
リスクアセスメントの由来
リスクアセスメントは、米国の損害保険会社が保険金額を算定するのに使ったのが始まり。企業で発生する事故の大きさや被災の程度、死亡や休業日数などを調べ、それに事故発生の頻度を掛け合わせて、損害額を推定し、事業場が支払う保険料金を決める。この慣習が後に安全衛生に組み込まれ、予防管理の手法としてリスクアセスメントが誕生したといわれている(同著引用)。 |
5、リスクアセスメント導入の流れを整理すると
以下のようになります
参考資料:リスクアセスメント実施一覧表(PDF)
参考図書:「リスクアセスメント担当者の実務」
「すぐに使える リスクアセスメントの進め方」