相談事例
相談事例
作成日:2010/09/16
当社は3年前から人事評価制度を作り、昇給や昇格に反映させています。しかし管理職が部下を評価する際に、甘くなったり厳しくなったりで、部下から不満の声も出ています。改善方法はないでしょうか?



人事評価制度は作っても肝心の評価する側の管理職が、その考え方や評価手法を理解していないと制度が活きて来ません。そもそも何のために評価するのか?という評価の目的自体を明確にしないまま評価制度を運用している会社が多いのではないでしょうか。「評価」はただ部下にABCランクを付けるだけでなく、部下を育成する「指導」という観点が欠落すると部下の納得も得られませんし、会社全体の成長にも貢献しません。「公平、公正」な評価を行うには「人を見ずに結果と行動を見る」という視点が無いとできないでしょう。そのためには、管理職を対象に定期的に「人事評価トレーナー研修」を実施して、「誰が見ても同じ評価が下せる視点」の統一を図ることが大事です。それができるようになれば、「部下指導のポイント」も自ずから理解できるようになります。人事評価の目的は「会社の期待する人材を育成する」ためであることを管理職にも部下にも理解させることができて初めて「人事評価制度」が活きてきます。
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